月別: 2023年6月

基本的にはアイラブユー

 

六月一日(木) コンビニでペペロンチーノを温めてもらったところレジ周辺を漂う小恥ずかしいニンニク臭に土方の兄ちゃんが仲間内におどけて「イタリア〜ン」との反応を示した。黙れチュウソ〜ツが!

六月二日(金) ドデカミングという英語はないってさ。

六月三日(土) 高熱で寝込む夫より「叩いて、夢紡いで、ジャンケンポン!」とのうわごとがついにリリースされた為に止むを得ず救急車を呼んだとその奥さん。賢明な判断だと思います。

六月四日(日) 煩悩の果てに思い馳せる崇高な行為ですら煩悩なのだからスタンプラリーなど超煩悩です。怒っています。

六月五日(月) 紐グミを買い物カゴに入れて「はい、これはいらないね」と愛されたい気分だぜ。

六月六日(火) 夏を迎え撃つ度入りサングラスを誂えに渋谷の眼鏡屋へ。慎重且つ遊び心も忘れぬ品定めを経て滞りなく会計を終えると店員より加工に一時間ほどかかると告げられる。手渡された引換票には「亀!!田様」との印字がしてある。「魁!!男塾」じゃねぇんだ!忘れもしない二年前は「豆田様」だったじゃねぇか!どうなってんだオラ!

六月七日(水) 「泣きっ面に蜂」はもう古いのでここはひとつ「乳首が透ける濡れ衣」はいかがでしょう。

六月八日(木) 正常位で営む最中に女性のTシャツが徐々に下がって乳がスッポリ隠れてしまうことがある。そこで自らTシャツを捲り上げてくれる女性とローカル線で乗り合わせた蜜柑をこちらに差し出すおばあさんの心持ちはどこまでも柔らかく似かよう。

六月九日(金) 時折テレビで見かけるお節介なリポーターが昼時の会社に押し掛けては社員の弁当を見て回るという企画が直視に耐えない。生き別れた兄ならいざ知らず飯を食う者の箸を止めてまで尋ねることなどあるのか。そこに残されたワードは「美味しそうですね」「色どりがいいですね」「バランスがとれていますね」の三点に限られるのにも関わらずアホなリポーターが「いやぁ美味しそうですね!色どりもよくてバランスもとれていますね!」とひとりに全部言ってしまう。次の奴どうすんだよ!言うに事欠いて色が飛び果てたキティーちゃんのマウスパッドでも褒めるのか!?お!?

六月十日(土) ある男の皇居ラン仲間が急死したと聞く。彼は葬儀へ参列するにあたり鎮魂の心緒より黒のジョギパンでの装いを模索するも良識がそれを阻み、咎め、それを控えるに至ったと聞く。

六月十一日(日) 近頃では地震が頻発しており気にかけていたところで過去の震災関連動画がユーチューブに上がっていた。家屋が倒壊した住民の方々が疲労に窮しながらプライバシーのない体育館に寝泊まりしている最中、何かに興じる者たちがいる。震災の避難場所であろうことか倒壊を負けとするジェンガに興じる者たちがいる。いやはや娯楽のエンジョイパワーが不謹慎という概念を倒壊させた瞬間でした。でしたわ。

六月十二日(月) 近所のコンビニに東南アジア系の新人女性従業員テコキさんがデビュー。セルフレジにお札を吸わせつつ世界の某国において亀田とは「全員青ひげのバケツリレー」という意味合いである可能性もゼロではないと思いました。

 

fin